MT-09 に Ziix Time Attacker を取り付けた件

袖ケ浦FRW でラップ計測をするため,Ziix Time Attacker を取り付けてみました.
(取り付けはバイク屋さんにお願いしています)

Ziix Time Attacker は同カテゴリーの製品のなかでも比較的安価で実績のある商品と判断しました.
1 〜 3万程度の商品があるようですが,Time Attacker は 1万8千円程度です.

CLEVER LIGHT クレバーライト:
ZiiX タイムアタッカー
18,144円(税抜 16,800円)

メーター横にランプを配置していますが,タイム計測に応じてグリーンと赤のランプが点灯します.笑
ベストラップであればグリーンランプが光るというわけですが,私はまだ余裕を持てないので,走行中は見ることができませんでした.(走行後,撮影していた動画で確認しました)

走行後ラップ数,タイム計測の履歴なども見ることができます.

危惧すべき点としては,メーカー側が防水対応としていないことで,常識的な範囲での使用に関しては問題ないでしょうが,場合によってはユーザが対策をとる必要があるかと思います.

あと,長時間炎天下にパネルを放置した場合,液晶面が黒くなる現象があったので,こちらも注意が必要と思います.(その後,走行風を当てるなどして温度が下がると液晶面が元に戻りました)

バイク自体のメーターパネルがこのような状態となることはまずないと思いますので,安価な液晶パネルでは起きる現象なのかもしれません.

取り付けは,以下の部品を使ってメーターパネル下に配置しています.

品番 名称
0900-093-02010 アルミスペーサーカラー 黒 1PCS(13X8. 2X5) A2017/T4/17S KCON
0900-093-00038 アルミスペーサーカラー (1PCS) (11X6. 2X20) A2017/T4/17S KCON
0900-062-40006 F付キャップボルト(ユニクロ) 6X40/2PC KCON
0900-093-02052 アルミスペーサーカラー 黒/1PCS (13X8.2X30) A2017/T4/17S KCON

取り付けに際して考慮したのは以下の2点
– 将来的にカウルを付けられること
– 動画撮影時にメーターパネルとラップ計測パネルが撮影できること

動画撮影については調整中ですが,カメラの振動対策を考えると,ある程度の妥協は必要になるかもしれません.

ラップ計測器のバッテリーに関してはバイクのバッテリーから供給することも可能ですが,取り扱いを簡素化するため,モバイルバッテリーより充電する運用としています.

私は Amazon などで取り扱いがある Anker PowerCore を使用しています.(私が使用しているのは白のタイプ.昨年購入したのでもう販売していいないのかな?)

▼ 追記:2017/11/20

数回サーキットでの計測に使用して,Anker PowerCore での充電は上手くできないことが分かりました.
接続直後には「Charging」と本体に表示がされるのですが,すぐに充電が行われない状態となるようです.

詳細は分かりかねますが,何かしらの安全装置?仕様の違い?によるものなのか,とにかく充電が停止されてしまうようです.
というわけで,バイクの二次電源より電気を供給することにしました.(>_<)
メーターステーはカラーで高さ調整をしています.


MT-09 のメーターパネルと計測器の間に指一本分の隙間を設けています.


エンジンまわりの配線は,コルゲートチューブで補強しています.
(重ね重ねあれですが… バイク屋さんにお願いしました.笑)

MT-09 のサスペンションをアップグレードした件

2016/6 に MT-09 を手に入れてから毎週末ごとに奥多摩に通い,ツーリングを楽しんでいるのですが,XJR1300 (2000モデル) と比べて”サスペンション性能”が劣るように感じること,また,”シート形状が合わず,長時間乗車した場合におしりが痛くなること”を改善したいと考えるようになりました.

今回はサスペンションをアップグレードしたので,その際に調べた事柄をメモしておきます.

▼ サスペンション アップグレードの目的

MT-09 アップグレード最大の目的は,長時間の乗車時の疲労軽減です.

私の場合,バイク利用の約9割がツーリングで,一日の移動距離が約350Km程度の走行となります.
高速道路とワインディングでの走行ですが,MT-09 は XJR1300 と比べ車重が軽いこともあり,高速道路の継ぎ目での衝撃を不快に感じていました.
継ぎ目での衝撃で上半身が安定せず,アクセル開度を一定に保つためには乗車姿勢に気を遣わなければならず,結果,疲れてしまうといった感じでした.

高速道路を流す感覚で走りたいと思っていてもエンジンが A / STD モードの場合,加速時に車体が安定するようなキャラクターということもあり,アクセル開度には常に神経を使うというのも要因です.

また,フロントフォークに関しても減衰力が足りないと感じることが多く,こちらも改善点とします.
(なめるようにフロント ブレーキをかけたいと思っても,フロントがロックしてしまい,ヒヤッとすることがありました.)

個人の感覚ですが,速度が上がった場合にタイヤの接地感が以前のバイクと異なっていた点も改善できればと思います.
(これは実際に問題なのか判断が難しいのですが,路面追従性がより高いサスペンションに変更してどのように接地感が変わるかチェックしたいと思います.)

▼ サスペンション アップグレードで目指したもの

例えるならば,「ガシャンッッ」という衝撃を「ドンッ」って感じに改善したかった訳です.
第1に「乗り心地の改善」.
第2に「性能のグレードアップ」とします.

サスが柔らかくよく動き,乗り心地が良く,かつ性能が高く,安全走行につながる方向で考えます.
(欲張りですが…)

▼ MT-09 のサスペンションをリプレースで検討した製品

前後のサスペンションをアップグレードする際に検討した製品は以下のものです.
・ワイズギア(フロント,リア)
・オーリンズ (リアはオーリンズ,フロントは,オーリンズ フロントフォーク カートリッジ,もしくは,アンドレアーニ カートリッジ)
・ナイトロン(フロントは,テクニクス TASC.リアはナイトロン R3)

それぞれの費用(諸経費含む)と性能,アップグレードの手軽さという観点で検討しました.

▼ ワイズギア KYB スペシャルサスペンション for MT-09

上質な乗り心地を実現し、走行状況、好みに合わせて簡単に調整可能新開発「ワイズギア KYB スペシャルサスペンション for MT-09」発売

フロント 199,800円[消費税8%含む]
リア 86,184円[消費税8%含む]

・費用は,取り付け費用も含めて,だいたい 30万+α.
・製品の入手は,比較的簡単だと思います.
・サスペンションの設定についてもマニュアルに記載があるとのこと.
・良い点は,リアのリプレースを行ってもヘルメットホルダーが取り付けられること.
・気になる点は,フロントが取替になるため金色のフォークが黒色になるという点.
・リアに圧側ダンパー調整がないと思われる点.
(販促資料にはフルアジャスタブルといった文言があるが,マニュアルを確認したところ圧側調整ができないように思います.)

KYBサスペンション リア 取付・取扱説明書

リアが比較的リーズナブルなのに対して,フロントが豪華過ぎるように感じます.
(リプレースなので,値段が張るのはしょうがないのでしょうが…)

▼ オーリンズ,アンドレアーニ カートリッジ

調べると,以下のサイトから購入できそうです.
Advanced Suspension Andreani Cartridge Ohlins Shock ADYA011 Yamaha MT 09

・アンドレアーニ カートリッジ
・オーリンズリアショック46 DR
・オーリンズフォークオイル
・ 796.45 €

アンドレアーニ社は,日本ではあまり知られていないようですが,ヨーロッパではそれなりに実績のある会社のようです.

【Gセンス ブログ 「イタリアAndreani社訪問」より】
「本場ヨーロッパのサスペンションサービスとしては最大規模の会社です。
当然OHLINS製品の販売力も世界で1位、2位を争うだけでなく、オーリンズベースで独自でサスペンションを製作したり、カートリッジkitやピストンkitを販売しています。」
とオーリンズを扱うショップの方が話しているので,信用できる会社のようです.

上記のイタリアのサイトから入手すると 796.45 € ということは,9万4千円程度.(送料は?)
取り付けは自分でできれば良いですが,できなければバイクショップに頼むことになります.
ショップによっては,持ち込みパーツの取り付けに対応してもらえないこともあると思いますので,事前に確認が必要です.
また,イタリアからの輸入となるのでそれなりのリスクもあるはず.
時期的に年末に近ければ,クリスマス休暇がどうのこうの…というトラブルはよく耳にします.
メンタルが強い方向けですね.

・費用は,だいたい工賃含めて 15万程度見ておけばいいと思います.
国内ではオーリンズのリアサスペンションだけでも 約10万程度はすると思うので,それらを踏まえて注文するのであれば,かなりお買い得の値段だと思います.

ÖHLINS REAR SHOCK ABSORBER For Yamaha MT-09

年式 2014
品番 YA335
タイプ Type S46DR1
希望小売価格¥105,840(本体価格¥98,000)

個人的な感想ですが,オーリンズ社の MT-09 への対応はあまり積極的ではない印象があります.
また,アンドレアーニ社のカートリッジは,どういうキャラクターなのか情報が少ないことも心配になる要因です.

オーリンズ フロントカートリッジ KIT を参考にするなら、「高負荷をかけて走るサーキットでは効果が高いけど、公道ではかえって硬さが目立ってしまう」との意見もあるので,公道主体のセッティングは対応可能なのか?知っておきたいところです.
乗り心地を重視しているユーザにとっては,製品の方向性が少し違うのかも知れません.

あと,セッティング推奨値のようなものは入手困難と思われるので,相談する人がいない場合,少し心配になるところです.
最終的には自分で判断するしかないのですが,セッティングの方向性がある程度,当を得ているのか?など,知っておきたいところです.
セッティングに悩んで悩んで,結局ノーマルに戻したら一番乗り安かった.といった笑うに笑えないこともあるでしょうから.

▼ テクニクス(TASC),ナイトロン


テクニクス(TASC)
MotoRIDE TASC記事
テクニクス(TASC)ブログ
10万程度(諸経費,部品取替など考えると)

ナイトロン
YAMAHA MT-09 [14-] NTBKY55R
181,000円(税抜き)
195,480円(税込み)

・TASC とは,ナイトロンで知られているテクニクスのフロントフォーク チューニング サービス.
・オリジナルのフロントフォークに高性能カートリッジを組み込んでくれるとのこと.
・フロントフォーク自体を交換することに比べ,リーズナブル.
・セッティング推奨値を教えてもらえる.

費用は,工賃含めて 35万程度見ておけば,良いと思います.
手間としてはフロントフォークを取り外し,テクニクスへ送付し,送り返してもらわなければならないという点.
通常,約 10 営業日ということですが,先方の状況によると思います.

メリットとしては,オリジナル フロントフォークに加工を行うため,金色のフォークがそのまま使えます.
私の場合,2000Km程度しか乗っていなかったということ,また,金色のフォークが気に入っていたので,ニーズは合致していました.

リアにナイトロン R3 シリーズを選択すれば,フルアジャスタブルのサスペンションで,プリロード,伸側,圧側(高速,低速)が工具なしで調整できます.
また,TASC + ナイトロンのおすすめセッティング値(ストリートセット,サーキットセット,ワインディングセット)がついてきます
セッティング推奨値などはある種目安のようなもので,(ライダー自体の体型,体重,好み,取り付ける車両の状態も様々なので)絶対的なものではないと思いますが,セッティング傾向が読み取れる数値が手元にあるのは,初心者には良いと思います.

▼ 結果,選択したサスペンションは?

…というわけで,テクニクス(TASC),ナイトロンでサスペンションをアップグレードしました.

▼ 感想

まず,軽量バイクと重量のあるバイク(もしくはツーリング主体のバイク)は根本的に乗り味に違いがあるということを知りました.
それぞれのバイクの長所短所は技術革新により,差が埋められてはきていますが,やはり根本的な違いを理解しておく必要があると思います.
MT-09 の場合,サスが良く動くというのが本来のキャラクターのように感じていましたが,乗り心地を追求すると,ネイキッドバイクに近づいてしまったようです.
サスが柔らかく,よく動くというイメージではありませんが,減衰を補うことによりとても乗り心地は良くなりました.
結果,より軽量で,アクティブに走ることができるネイキッドバイクって感じになったのではないかと思います.(いいのかなぁ?笑)
あと,ヘルメットホルダーがなくなったのが地味につらいです

▼ ナイトロン R3 を MT-09 (2016) に取り付ける際の注意点

リアのリザーバータンク取り付け位置はできる限り,タンデムステップと干渉しないように後ろへずらしておく必要があるようです.
圧側調整値によってはステップと干渉します.

▼ 追記:2017/11/20

MT-09 の乗り心地を改善するためにサスペンションを社外品に取り替えたわけですが,タイヤの空気圧を調整することも非常に効果があるようです.
マニュアルには以下の数値が記されていますが,約70Kgの人間には空気圧が高すぎると感じています.
様々な路面状況での安全確保を第一に考えた場合の数値と捉えた方がよいと思います.

タイヤ空気圧(冷間時): 1 名乗車:
前輪: 250 kPa (2.50 kgf/cm2)
後輪: 290 kPa (2.90 kgf/cm2)

私は 約70Kg程度ですが,前後とも 240 kPa で乗車しています.
個人的な感想ですが,街乗り,高速と使用しますが特に支障はありません.

では!

MT-09 Street Rally SRフラットシート導入しました.

MT-09 に乗り換えて,初回のツーリングを終えた際にシート形状の違和感を強く感じたので(おしりが痛すぎだった),SRシートを導入してみました.
気づいた点をまとめておきます.

▼ シート形状,外観について

日本発売の MT-09 シートとの比較はこんな感じです.

手前が SRシート.奥がノーマル シート.

左が SRシート.右がノーマル シート.

日本発売の MT-09 シート形状はかなり傾斜が付けられていることが分かります.
また,シート前方はかなり細く絞られています.

それに比べて SR シートは本当にフラット形状です.
サイドにステッチが入りデザイン的にもフラットであることが分かります.

▼ ノーマル シートについて

【良い点】足つきがよい
市街地での走行には寄与しますが,着座位置の自由度がないためツーリングなどで長距離を走行するのには不向きと感じています.

【悪い点】着座位置が限定される
多数のユーザが報告されているようにシートの傾斜がスポーツ走行時にはお尻が痛くなる原因となっています.

▼ SR シートについて

【良い点】着座位置の自由度がある
SR シートは形状がフラットのため,着座位置の自由度があります.
長距離走行時に上体が疲れた場合など,シートの前側,後側に座ることにより負担を軽減することができます.

また,着座位置が3Cmほど高くなるので,ライダーとハンドルの位置関係も多少変化があります.
MT-09 のハンドルバーは幅広と感じるライダーが多いようですが,上体が3Cm上がることによりハンドルバーに対して,少し腕を上から置くイメージとなるため乗車姿勢の印象も変わると思います.
当然,膝の曲げ角も変わりますので,ノーマル シートと比べて長距離走行時の負担が軽減されたと感じます.

フラットシートの横からの写真

▼ 総評

長距離のツーリングがメインの用途では,SR シートのメリットは非常に大きい思います.
シートのサイドにステッチも入り,デザイン的,質感も多少アップするかもしれません.

シートのスポンジに関してですが,ネット上では,ゲルザブなどシートの柔らかさを求めるために SR シートの導入を検討されている方もいるようですが,見た目の印象ほどスポンジが厚くなることからの快適性(クッションの柔らかさ)はないと思います.
経年変化により多少の変化はあるかもしれませんが,あくまで,ライティングを主としたシートであるようです.

価格は,3万+消費税 程度が多いようです.
入荷には時間を要するようです.
ステッチは,2014 赤ステッチ,2015 灰色ステッチの違いがあります.

バイクの乗り換え時には,お尻が痛く感じることは良くありますが,ノーマル シートは少し配慮がないかな?と感じます.販売時にシート形状を選択するようなことはできないのでしょうか?あらかじめワイズギアからは,コンフォートシートなども用意されていますし(クッションの柔らかさがあるらしい?),形状に関するネガな部分はメーカは把握していたと思います.
シートに限らず,納車時にオプション,グレードなど選択できる幅があればなと感じます.

SRシート導入まで約半年,回数にして10数回(一回約300Kmほど)ツーリングに出かけましたが,人間のお尻も多少鍛えられるということが分かりました.笑
まぁ冬場はオーバーパンツを着用しているので,負担が軽減しているのかもしれませんが…

私は YSP杉並北 さんから購入させていただきました.
とても親切な対応で気持ちが良かったです.

MT-09 Street Rallyフラットシート入荷しました!

▼ 追記:MT-09 Street Rally SRフラットシートでサーキット走行して気づいた点

先日サーキット走行を行ったのですが,着座位置とステップ位置が離れるため,ハングオフ姿勢がとれませんでした.
私の身長は 173 cm なのですが,フラットシートにすることで着座位置が高くなるため,ステップとの距離が大きくなり,結果,シートから大きく体をオフセットすることが困難になってしまいました.(>_<) 体を大きく内側にオフセットすると,外側のステップから足が離れてしまう状態. 標準シートの方が,シート全面がえぐられていることもあり,ハングオフ姿勢はとりやすく,膝でのホールドもしっくりきます. というわけで,街乗り・ツーリングにはフラットシート.サーキットにはノーマルシートと分けて使用しています.